こんにちは、たいし(プロフィールはこちら)です!
「SES面談、何を聞かれるか不安で緊張する…」と悩んでいませんか?実はSES面談は思っているよりもずっとシンプルで、面談依頼が来た時点で7割程度は通ったも同然です。
なぜならSES面談は書類審査の段階でスキル的には合格点で、最後の人間性を審査する意味合いが大きいからです。企業はスキルに見合った人間性やコミュニケーション能力に問題がないか、面談で見極めようとしています。
私自身も以前はSES企業のエンジニアとして、今はフリーランスエンジニアとして、数えてはいませんが少なくとも30回以上はSES面談を経験してきました。
この記事では、SES面談で聞かれる質問や、効果的な対策について解説します。この記事を読むと、SES面談の流れや対策ポイントがわかり、自信を持って面談に臨んで案件参画を獲得できます。

コミュ力も低いこともあり、以前の私は全然自分をアピールすることができませんでした。ただ何度も失敗と改善をくり返し、今では面談で落されることはほぼ無くなりました!
>> SESはやめとけってホント?SES企業→フリーランスになった筆者の意見
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SES面談の本質を理解する
面談に臨む前に、まずはSES面談の本質を正しく理解することが大切です。多くのエンジニアは「技術力を厳しくチェックされる場」と考えて必要以上に緊張してしまいますが、実はそうではありません。
SES面談はおもに人間性が確認される場
SES面談の時点で、あなたの技術力についてはすでにスキルシートや経歴書によって一定の評価が終わっています。そのため面談では、主にチームの一員として一緒に働けるかどうかという「人間性」が重視されます。具体的に見られるポイントは、以下のようなものがあります。
- コミュニケーション能力
- チームワークの適性
- 仕事への姿勢や意欲
- 礼儀や態度
面談にてスキル・業務内容を確認できる
面談はエンジニアにとって、提示された案件があなたに本当に適切かどうかを確認する重要な機会でもあります。技術スタックや業務内容の詳細、プロジェクトの進め方などについて、具体的な情報を得ることができます。これらの情報を基に、以下の点を確認しましょう。
- 自分の経験やスキルが活かせる環境か
- キャリアプランに合致しているか
- プロジェクトの進め方が自分に合っているか
面談はお互いが審査をしている認識を持つ
多くのエンジニアが見落としがちな重要なポイントですが、SES面談は「会社側があなたを審査する場」である一方で、「あなたが案件を審査する場」でもあります。この認識を持つことで、以下のような意識が芽生えます。
- 必要以上に緊張せずにすむ
- より主体的に面談に参加できる
- ミスマッチを事前に防ぐことができる
面談に臨む際は、自分も案件を選ぶ立場にあることを忘れないでください。これは決して傲慢な態度を取るという意味ではなく、対等な立場で建設的な対話を行うという意味です。このような本質を理解した上で面談に臨むことで、より自然な対話が生まれ、結果として双方にとって良い結果につながりやすくなります。
基本的なSES面談の流れ
SES面談はほとんどの場合で決まったパターンで、おおよそ30分程度行われます。この流れを事前に理解しておくことで、次に何が起こるかを予測でき、より余裕を持って対応することができます。それでは、各段階について詳しく解説します。
1. 挨拶
面談の最初の印象を決める重要な瞬間です。特に決まりはないですが、緊張していても笑顔を意識して対応しましょう。
好印象を与えるコツとしては、笑顔で「本日はお時間いただきまして、ありがとうございます」と伝えるのがおすすめです。
2. 相手側からの案件説明
面談の実質的な開始となる案件説明では、プロジェクトの概要や求められる役割について、相手側から詳しい説明があります。この段階では、以下の点に注意を払いながら説明を聞きましょう。
- プロジェクトの全体像
- 使用する技術スタック
- チーム構成
- あなたに期待される役割
- 開発プロセスや進め方
説明を聞きながら適度にメモを取ることは好印象につながります。ただし、説明の最中に質問をすることは避け、説明が一段落してから質問の機会をもらうようにしましょう。
3. 自分の経歴紹介
案件説明の後、あなたの経歴を紹介する時間となります。ここでは3分程度を目安に、案件に関連する経験を中心に説明します。
経歴紹介では、時系列に沿って全ての職歴を説明する必要はありません。むしろ、案件との関連性が高い経験を優先的に説明することで、より効果的なアピールが可能です。
例:Java開発の案件の場合
「直近5年間は主にJavaを使用した基幹システムの開発に携わってきました。特に○○システムでは、設計から実装、テストまでを担当し、チームリーダーとして新人教育も行っていました」
このように、案件に直接関連する経験を具体的に説明することで、相手の興味を引き出すことができます。
4. 経歴に関する質疑応答
あなたの経歴紹介を受けて、面談官から質問が投げかけられます。この時間が面談の中で最も重要なパートとなることも多く、あなたの実力と人間性を見極める機会となります。
質問への回答は、具体的な例を交えながら、簡潔に説明することを心がけましょう。また技術的なことに対しては、できないことは正直に回答するようにしましょう。できないとしても、もし今までの経験の中で貢献できそうなスキルがあれば伝えるようにしましょう。
5. 逆質問
面談の最後に、あなたから質問できる機会があります。この時間は、単なる疑問点の解消だけでなく、案件への興味や意欲を示す重要な機会です。
一方で、残業時間や休暇に関する質問は避けましょう。これらの待遇面に関する質問は、エージェントを通じて確認するのが適切です。
効果的な経歴紹介のコツ
面談で最も重要なパートの一つが経歴紹介です。この時間をいかに効果的に使うかで、面談の成否が大きく変わってきます。経歴紹介は単なる過去の仕事の羅列ではなく、あなたの強みを相手に印象づける重要な機会です。
これまでの経歴を3分にまとめる
経歴紹介で最も重要なのは、時間の使い方です。10年の経験があっても3分程度で説明できるようにまとめる必要があります。
なぜなら経歴については、面談者側も事前にスキルシートである程度は把握しています。説明があまりに長いと聞いてる方が疲れるし、本当に聞きたいことは後ほど質問されます。
ポイントは「強みとなる経験」に焦点を当てることです。たとえば、Java開発の案件であれば、「直近5年間はJavaを使用した基幹システム開発に携わってきました。特に最近2年間は、チームリーダーとして新人教育も担当していました」というように、案件に関連する経験を前面に出します。
案件との関連性を意識した経歴紹介
相手が最も知りたいのは「この案件で活躍できるか」という点です。そのため、案件の要件と自身の経験を効果的に結びつける必要があります。
例:案件がECサイトの開発だった場合
「以前、大手通販サイトのバックエンド開発に2年間携わり、決済システムの設計から実装までを担当しました。また、直近ではSpringbootを使用したRESTful APIの開発経験もあります」
このように案件に直接関連する経験を優先的に説明することで、相手の理解と興味を引き出すことができます。
相手の興味を引き出す説明をする
経歴説明は「きっかけ作り」だと考えてください。詳細な説明は避け、相手が興味を持ちそうなポイントを簡潔に提示することが重要です。そうすることで、相手から自然と質問が出て、より深い対話につながります。
たとえば「チーム全体の生産性を30%向上させました」と言えば、必ず「どのように向上させたのですか?」という質問が返ってきます。この質問に対して詳しく説明することで、より印象的なアピールが可能になります。
効果的な経歴説明の実例
以下に、Webアプリケーション開発案件向けの経歴説明例を示します。
「私はWebアプリケーション開発に7年間携わってきました。特に直近3年間は、React.jsとNode.jsを使用したフルスタック開発を担当し、チーム開発でスクラムマスターも経験しました。前職では、月間100万PVの社内システムのパフォーマンス改善プロジェクトをリードし、レスポンスタイムを50%削減することができました。また、AWSを活用したクラウドインフラの構築も経験があります」
このような説明は
- 経験年数を明確に
- 具体的な技術スタックに言及
- 定量的な成果を含む
- チームでの役割も説明
という要素を含んでおり、相手の興味を引き出しやすい構成になっています。
経歴に関する質疑応答での対応方法
経歴紹介の後に続く質疑応答は、あなたの技術力と人間性の両方が試される重要なパートです。この時間を通じて、面談者はあなたの実務能力やコミュニケーション力を具体的に確認します。適切な準備と対応で、この機会を最大限に活かしましょう。
質疑応答で注意すべきポイント
- 誇張は避ける
経験や成果を盛る必要はありません。できないことは「できません」と素直に答えましょう。ただしできないなかでも、もし今までの経験で活かせそうなものがあればアピールすることで、好印象につながる可能性があります。 - ネガティブな表現を避ける
以前の仕事などでの、ネガティブな話は避けましょう。面談者に対して、悪印象を与えます。 - 曖昧な回答を避ける
「だいたい」「おそらく」などの曖昧な表現は使わないようにします。できるだけ数字を交えた、定量的な表現を心がけましょう。 - 質問の意図を確認する
質問がよく理解できない場合は、「〇〇という認識でよろしいでしょうか?」と確認を取りましょう。質問がわからず、とんちんかんな回答をすると、会話が通じないと思われる可能性があります。
逆質問で好印象を与えるテクニック
面談の最後に設けられる逆質問の時間は、案件への関心と意欲を示す重要な機会です。適切な質問をすることで、面談の締めくくりに良い印象を残すことができます。
好印象を与える質問のポイント
経験を活かせそうか尋ねる質問(「以前〇〇の経験があるのですが、先ほどご説明にありました○○の業務に活かせそうですか?」)は、特に効果的です。このような質問には以下のメリットがあります。
- すでに関連する経験があることをアピールできる
- 案件への積極的な関心を示せる
- 具体的な貢献方法を探ろうとする姿勢が伝わる
また、チーム規模を尋ねる質問(「チームの規模感はどれくらいですか?」)も好印象につながります。
- プロジェクトの全体像を把握しようとする姿勢を示せる
- チーム開発への関心をアピールできる
- 実務のイメージを具体化できる
さらに、事前準備について尋ねる質問(「案件参画前に勉強しておくべきことはありますか?」)も効果的です。
- 積極的な学習意欲を示せる
- 準備を万全にしようとする責任感が伝わる
- プロジェクトへの意欲が伝わる
避けるべき質問と対処法
一方で、以下のような待遇面に関する質問は面談の場では避けるべきです。
- 残業時間について
- 休暇取得のしやすさ
- 給与条件の詳細
これらの質問は案件に対する消極的な印象や、待遇面ばかりを気にしているような印象を与える可能性があります。これらの情報は、エージェントを通じて確認するのが適切です。
まとめ
今回はSES面談を成功させる方法として、これまで数十回はSES面談を受けてきた私が得た知見をまとめてみました。以前は面談がとても苦手でしたが、ここにまとめたものに気付いて、面談成功率が飛躍的に上がりました。
SES面談の一番の敵は緊張です。面談は単なる双方の意識のすり合わせなので、過剰な緊張は不要です。また仮に面談で落ちたとしても案件なんて山ほどあるので、落ちたら落ちたで別の案件を探せばいいだけなのでダメージも特にないです。話を聞きに行ってみようくらいの温度感で、面談に臨むくらいでいいと思います。
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