こんにちは、たいし(プロフィールはこちら)です!
「IT系の資格を取得したいけど、どの資格を取ればいいんだろう?」と悩んでいるエンジニアの方はいませんか?実は、ITエンジニアに資格はそれほど重要ではありません。なぜなら、IT業界では実務経験やスキルの方が重視されるからです。資格はあくまでもスキルを証明する一つのツールであり、資格取得だけで活躍できるとは限りません。現役ITエンジニアの私も、特にIT資格は持っていません。資格取得よりも実務経験を積むことに重点を置いてきました。
この記事では、ITエンジニアに資格が本当に必要かどうか、そして資格取得よりも重視すべきポイントについて解説します。この記事を読むと、以下のことがわかります。
- ITエンジニアに資格が必須ではない理由
- 資格取得よりも重視すべきポイント
- 資格取得をおすすめするケース
- おすすめのIT資格
ITエンジニアは資格取得よりも、実務経験やスキルを積むことに注力しよう!
>> エンジニアにとっては資格よりも大事!?質問力についてご紹介!
ITエンジニアに資格は本当に必要?
一般的には資格を取得することで、昇給・昇格につながったりします。ただしIT業界では、結論から述べますと「必ずしも必要ではない」となります。IT業界は他の業界よりも、資格に対する重要度が低いです。その理由は、以下の3つのためです。
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- 資格よりも実務経験やスキルが重視される
- IT技術は日々進化しており、資格の取得が追い付かない
- 資格の種類が多いため、企業側もどの資格を重視すれば良いのか判断しづらい
ITエンジニアが資格を取得するメリット・デメリット
資格を取得することには、メリットとデメリットがあります。このメリット・デメリットを考慮した結果、上記のような結論に行きつきました。資格を取得するメリットとデメリットは、以下の通りです。
ITエンジニアが資格取得をするメリット
ITエンジニアが資格を取得するメリットは、以下の3点です。
- 一定の知識やスキルを証明できる
- 就職活動や転職活動で有利になる場合がある
- 勉強を通して、IT技術の基礎知識を身につけることができる
それぞれについて、説明します。
スキルを証明できる
資格は、一定の知識やスキルを証明するものです。就職活動や転職活動において、資格を持っていることで、企業にスキルをアピールすることができます。特に未経験者の場合は、資格が採用担当者に安心感を与えることがあります。
就職活動や転職活動で有利になる場合がある
特にIT業界人材不足が深刻化する昨今、企業によっては資格保有者を優遇するケースもあります。また転職活動においても、資格を持っていることで、希望する企業に転職しやすくなる場合があります。
勉強を通して、IT技術の基礎知識を身につけることができる
資格取得のための勉強を通して、IT技術の基礎知識を体系的に身につけることができます。資格の試験問題は、専門家が知っておくべきことを抜粋して問題を作成しています。これは実務で役立つだけでなく、さらに高度な技術を学ぶための土台にもなります。
ITエンジニアが資格取得をするデメリット
ITエンジニアが資格を取得するデメリットは、以下の3点です。
- 資格取得のために時間とお金がかかる
- 資格取得だけでITエンジニアとして活躍できるとは限らない
- 資格の種類が多いため、企業側もどの資格を重視すれば良いのか判断しづらい
それぞれについて、説明します。
資格取得のために時間とお金がかかる
資格取得には、勉強時間と受験費用がかかります。特に難易度の高い資格の場合は、長い時間をかけて勉強する必要があります。受験費用も結構高額な資格が多いので、資格取得にチャレンジして落ちると精神的なダメージも大きいです。
資格取得だけでITエンジニアとして活躍できるとは限らない
資格はあくまでもスキルを証明するものであり、資格取得だけでITエンジニアとして活躍できるとは限りません。実務経験やスキルがなければ、資格を持っていても就職や転職が難しい場合があります。
資格の種類が多いため、企業側もどの資格を重視すれば良いのか判断しづらい
IT関連の資格は非常に多いため、企業側もどの資格を重視すれば良いのか判断しづらい場合があります。国家資格のような、有名なものは企業側も知っていることが多いです。しかし有名でないものや最近できたような民間資格だと、資格の存在を知らないことも多いです。
ITエンジニアが資格取得よりも重視すべきこと
ITエンジニアが資格取得より重視すべきこととして、以下のようなことがあげられます。
- 実務経験やスキルを積むこと
- 最新のIT技術を常に学ぶこと
- コミュニケーション能力や問題解決能力などのスキルを磨くこと
これらについて、紹介します。
実務経験やスキルを積むこと
ITエンジニアとして活躍するためには、実務経験やスキルが不可欠です。
- インターンシップに参加する
- フリーランスとして案件を受注する
- オープンソースプロジェクトに参加する
- 自身のプロジェクトを開発する
など、積極的に実務経験を積むようにしましょう。
最新のIT技術を常に学ぶこと
IT技術は日々進化しています。常に最新の技術を学び続けることが、ITエンジニアとして活躍するためには重要です。
- 技術ブログやニュースサイトを読む
- 技術イベントに参加する
- オンライン講座を受講する
- 書籍を読む
など、さまざまな方法で最新技術を学びましょう。
コミュニケーション能力や問題解決能力などのスキルを磨くこと
ITエンジニアは、チームで開発を行うことが多いため、コミュニケーション能力や問題解決能力などのスキルも重要です。
- チームワークを意識して仕事に取り組む
- 問題が発生した際に、原因を分析し解決策を提案する
- 積極的に意見交換を行う
など、これらのスキルを意識的に磨きましょう。
資格取得をオススメするケース
基本的にはエンジニアに資格は不要だと考えていますが、資格取得がおすすめできる場合もあります。それは、以下の3つの場合です。
- 自分のスキルを客観的に証明したい
- 転職活動を有利に進めたい
- IT技術の基礎知識を体系的に学びたい
これらについて、解説します。
自分のスキルを客観的に証明したい
特に未経験者の場合は実務経験がないため、自分のスキルを客観的に証明することが難しい場合があります。そのような場合は資格を取得することで、自分のスキルを企業に対して客観的にアピールすることができます。
>> IT資格取得は未経験インフラエンジニアへの転職にはかなりオススメ!
転職活動で有利に働きたい
IT業界人材不足が深刻化する昨今ですが、企業によっては資格保有者を優遇するケースもあります。また転職活動においても、資格を持っていることで希望する企業に転職しやすくなる場合があります。スタートアップような新しい企業だと実務経験を重視しますが、大手の老舗IT企業のようなところだと資格がプラスとなる印象があります。
IT技術の基礎知識を体系的に学びたい
自分で独学すると、本当は重要な知っておくべき知識を学び損ねてしまう可能性もあります。ただ資格学習は専門家が知っておくべきことを抽出して、まとめてくれています。そのため必要な知識を漏らすことなく、体系立てて知識を習得することができます。
エンジニア初級者にオススメのIT資格
上記の資格取得をおすすめするケースで、転職や知識習得を目的とした人であれば、おそらくご自身でどの資格が必要か分かる中級者以上の方だと思います。ただ自分のスキルを証明したい初心者の方だと、どの資格を取得すべきかわからない方もいると思います。
そこでここでは、初心者におすすめする資格を紹介します。初心者におすすめの資格は、以下のものとなります。
- 基本情報技術者試験
- LinuC-LPI Level 1
- AWS認定Cloud Practitioner
- ORACLE MASTER Bronze Oracle Database
- プログラミング言語別初級資格
【Java】Java SE Bronze
【PHP】PHP技術者認定初級試験
【Ruby】Ruby技術認定試験 Silver
【Python】Python3エンジニア認定基礎試験
◆おすすめIT資格まとめ表
>> 難易度の指標ITSSについて
資格名 | 資格種類 | 難易度(ITSSレベル) | 取得費用(税込) | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
基本情報技術者試験 | 国家試験 | 2 | 7,500円 | なし |
LinuC-LPI Level 1 | 民間資格 | 1 | 33,000円 | 5年間 |
AWS認定Cloud Practitioner | 民間資格 | 1 | (2024/4/1~) 15,000円 | 3年間 |
ORACLE MASTER Bronze Oracle Database | 民間資格 | 1 | 37,730円 | なし |
Java SE Bronze | 民間資格 | 0 | 14,630円 | なし |
PHP技術者認定初級試験 | 民間資格 | 1 | 13,200円 | なし |
Ruby技術認定試験 Silver | 民間資格 | 1 | 16,500円 | なし |
Python3エンジニア認定基礎試験 | 民間資格 | 1 | 11,000円 | なし |
これらの資格について、解説します。
基本情報技術者試験
ITに関する幅広い知識と応用力が問われる国家試験です。ITの基礎知識を体系的に学びたいプログラミング初心者にとって最適な資格です。こちらは民間資格と異なり、国家資格ですので認知度も高くおすすめです。
同じIT系の初級資格として、「ITパスポート」があります。こちらは事務系の方などでも取れる資格なので、エンジニアとしてスキルを証明したいのであれば「基本情報技術者試験」のほうがおすすめです。
LinuC-LPI Level 1
Linuxの基本的な操作と管理知識が問われる民間資格です。Linuxを使ってみたいプログラミング初心者にとって最適な資格です。インフラエンジニアの資格と思われがちですが、開発エンジニアも知っておくべき知識です。また持っていると、他の開発エンジニアと差別化もできるのでおすすめです。
同じLinuxの知識を問う資格として、「CCNA」があります。「Linuc」と「CCNA」で比較すると、少しだけ「CCNA」のほうが難易度が高いです。ただどちらも同じLinuxに関する資格なので、自信があるなら「CCNA」の取得もありです。
AWS認定Cloud Practitioner
AWSの基本的な知識と概念が問われる民間資格です。クラウドに興味がある人や、AWSを使い始めたい人におすすめです。
AWSはこれからの需要が高いスキルのひとつです。初心者でこの資格を持っていると、大きな強みとなってくれるはずです。
>> 「AWS認定Cloud Practitioner」の公式ページ
ORACLE MASTER Bronze Oracle Database
Oracle Database 12cの基本的な操作と管理知識が問われる民間資格です。Oracle Databaseを運用したい人におすすめです。
データベースに関する知識は、現在のITシステムに必須の知識です。初心者にはデータベースの重要性に気づきにくいですが、こちらを持っていることで他の初心者と差別化できます。
>> 「ORACLE MASTER Bronze Oracle Database」の公式ページ
プログラミング言語別初級資格
各プログラミング言語ごとに基本的な知識を問われる、以下の民間資格たちがあります。ご自身の使いたい言語に合わせて、取得すべき資格を選定していただければと思います。
- 【Java】Java SE Bronze
>> 「Java SE Bronze」の公式ページ - 【PHP】PHP技術者認定初級試験
>> 「PHP技術者認定初級試験」の公式ページ - 【Ruby】Ruby技術認定試験 Silver
>> 「Ruby技術認定試験 Silver」の公式ページ - 【Python】Python3エンジニア認定基礎試験
>> 「Python3エンジニア認定基礎試験」の公式ページ
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まとめ
今回はITエンジニアに資格は不要かというテーマで、資格取得のメリット・デメリットや資格取得より注力すべきことについて解説しました。また資格を取得したほうがいいケースや、エンジニア初級者におすすめの資格についても紹介いたしました。
「エンジニアになるためにどの資格取ればいいですか?」という質問をよく見かけますし、聞かれることも多々あります。ただエンジニアは資格でなる職業ではなく、自分自身の技術力でなるものです。そのため資格勉強などで過度に時間を使わず、自分のスキルを高めるような時間の使い方を心がけましょう!
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