こんにちは、たいし(プロフィールはこちら)です!
ITエンジニアをやっていて、メンタル不調でIT業界を去っていく人を何人も見てきました。また私自身も以前うつ病になり、一時休職していた時期もありました。
そんな経験もあり私はメンタル不調を感じるならば、とりあえず一旦仕事から離れるべきだと考えています。メンタル不調の段階ではまだ少しの休息で社会復帰ができますが、完全に精神を病んでしまうとかなりの時間を要してしまいます。今回はそんなエンジニアとって大切なメンタルについて紹介します。
エンジニアがメンタル不調を患うことで、キャリア形成の大きな痛手となってしまう。メンタル不調を感じる場合は、転職を含め検討しよう。
エンジニアがメンタル不調になりやすい3つの原因
エンジニアは他の職種の中でも、比較的メンタル不調になることが多い職種です。エンジニアがメンタル不調を感じる原因として、以下のようなものがあげられます。
- エンジニアひとり当たりのタスク量が多くなりがち
- キャリアに対する不安
- 人間関係によるストレス
ひとり当たりの業務量が多くなりがち
エンジニアは慢性的な人手不足の状態です。ひとりのエンジニアが担当するタスクの量が、膨大になりがちになってしまいます。このタスクを処理するために、残業などにより労働時間が増えてしまいます。これによりストレスが溜まって、メンタル不調へとつながってしまいます。
またやるタスクが多いにも関わらず、エンジニアにミスは許されません。基本的にITシステムは動くのが当たり前と思われているので、もし何かのミスでシステムが止まってしまうと迅速な修正が求められ作業がさらに増えます。システム不具合を出してしまうと多くの人に迷惑をかけてしまうので、これも大きなストレスとなります。
キャリアに対する不安
IT業界は技術の進歩が早く、毎年のように新しい技術が生まれています。最近登場した生成AIもプログラムを書けることもあり、エンジニアは常に「エンジニア オワコン」といった将来のキャリアについて不安にさらされ続けます。
常に新しい技術をキャッチアップするために、プライベートな時間を投下する必要があります。これによりうまくリフレッシュができず、ストレスがどんどん溜まっていく状態になります。
人間関係によるストレス
ITエンジニアは、チームでコミュニケーションを取りながら開発を行います。ただエンジニアは基本的に忙しいので、チーム内にイライラしてる人がいたりしてコミュニケーションにストレスを感じる場合があります。またエンジニアの中には個性的な人もいるので、こちらもストレスの種になったりします。
チームの他にも、クライアントともコミュニケーションをとる場合があります。基本的にエンジニアはコミュニケーションをとるのが苦手な人が多いですが、結構多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。これが苦痛になって、メンタル不調を起こしてしまう人もいます。
エンジニアがメンタル不調になることで起こるリスク2選
エンジニアがメンタル不調になることで起こるリスクとして、以下の2点があげられます。
- 身体的な不調が発生する
- キャリアに穴が開く
身体的な不調が発生する
精神的な不調は我慢しているうちに、身体面にも影響が出ます。人によって症状は異なりますが、胃痛や吐き気・下痢などの胃腸の不調や不眠・過眠などの睡眠障害、疲労感・倦怠感など多岐にわたります。
私自身うつ病になった経験があるのですが、それまではメンタルの問題で体調まで崩してしまうわけがないと心のどこかで思っていました。ただ私のうつ病時は不眠のため睡眠薬を飲まなければ眠ることができず、腹痛のため休職初めの1か月間は1日に雑炊1杯程度しか食べられませんでした。ストレス性の症状は休息をとるしか治す方法がなく、普通の病気のように体に異常はないので症状がなくなるまでかなり時間がかかります。
キャリアに穴が開く
もしも心を病んでしまうとで長期間キャリアに穴が開き、それからの人生に大きな影響を与えてしまいます。完全に心を病んでしまうと復帰するまでに、数年から場合によっては数十年の時間がかかってしまいます。
働けなくなってしまうことで、本来その期間で経験できるであったであろう経験ができなくなってしまいます。またその経験によって上昇するはずだった賃金にも影響があり、市場価値が著しく低下してしまう可能性があります。
エンジニアがメンタル不調を感じたときの対処法3STEP
では自身のメンタルを守るためには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、うつ病からの復帰経験がある筆者が考えるメンタル不調の対処法について紹介します。私の考える対処法は、以下の3STEPです。
- 【STEP1】朝散歩
- 【STEP2】心療内科を予約
- 【STEP3】上司や産業医などに相談
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【STEP1】朝散歩
まずはメンタル不調を感じないように、予防することが最も重要となります。当たり前にはなりますが、基本的な食事・睡眠・運動が大事です。
この中の運動として、朝に近所を朝散歩するのがおすすめです。朝に日光を浴びて散歩をすることで、睡眠もよくとれるようになります。私はこの朝散歩の習慣で、メンタルを大きく改善することができました。
【STEP2】心療内科を予約
次にメンタル不調を感じている人に対しての対処法ですが、不調を感じている段階で早めにまず心療内科の予約をしましょう。心療内科を予約するのが意外と難しくて、予約できるのが2か月先みたいなことが結構当たり前に起こります。そのため本当にピンチなときに行こうとしても、すぐには行けないことが多いです。
また早めに心療内科に通っていたほうが、お医者さん視点で休職の提案などもしてもらえます。働いてメンタル不調を感じていると視野がかなり狭くなっているので、第三者のお医者さんに専門的なアドバイスをもらえることでかなり安心できます。
【STEP3】上司や産業医などに相談
またストレスの元となっている職場環境を改善するのも、ストレス軽減のためには大切です。上司や産業医などに相談して、業務や人間関係について改善してもらうようにしましょう。
そうは言っても、会社によっては改善が期待できないようなところもあるかと思います。その場合は、いっそ転職も含めて検討してみましょう。エンジニアは人手不足のため、自分が思っているよりも好待遇となることがあります。以下に退職・転職に役立つ記事のリンクを貼っていますので、現在のお仕事で不調を感じる方の参考となれば幸いです。
まとめ
今回はエンジニアとメンタル不調というテーマで、私の実体験を交えつつご紹介しました。いろいろと述べましたが、少しでも今の仕事に対して違和感を感じているのであれば、転職を候補に今の職場を離れたほうがいいです。メンタルを壊してしまうのは、これからのことも考えるともったいないです。幸い今はエンジニアの売り手市場のため、職に困ることはないかと思います。あなたの居心地がよく、あなたを必要としてくれる会社は必ずあるので自分を一番大切にしましょう!
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