こんにちは、たいし(プロフィールはこちら)です!
プログラミングの世界へ第一歩を踏み出そうとしている方へ。「何から始めればいいの?」「どの順番で学ぶべき?」という疑問を持たれるかと思います。技術の選択肢は膨大で、情報があふれる今だからこそ、効率的な学習順序を知ることが成功への近道となります。
本記事では現在フリーランスエンジニアとして活動してきた経験から、初心者に最適な2つの学習ルートをご紹介します。伝統的な「王道ルート」と最新のトレンドを取り入れた「モダンルート」。それぞれについて、解説しますので学習するプログラミング言語にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

初心者にとって、一番の大敵は学習の挫折。本記事で王道ルートとモダンルートの2つを提案し、自分に合ったものを選択することでモチベーション高く学習できます!
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Webの三種の神器(HTML・CSS・JavaScript):すべてのエンジニアが最初に学ぶべき基礎技術
どのプログラミングルートを選ぶにしても、HTML・CSS・JavaScriptの3つは共通して学ぶべき技術です。これらはWebの三種の神器で、エンジニア界隈では基本的にこちらの知識はある前提で話が進むような基礎技術となります。これら言語について、簡単に説明すると以下のようになります。
ただこれらの技術は深掘りすると、かなり奥深く時間がかかります。初心者の段階では基礎的なところがわかっていれば十分なので、1~2か月を目安に、全体的に大まかに学習するようにしましょう。
HTML・CSS
HTMLはウェブページに文字を表示させるために使われる言語です。CSSはHTMLで表示させた文章に色やフォント・レイアウトなどのスタイルを適用させて、おしゃれな見た目に装飾するための言語となります。
HTMLとCSSはウェブページを作るための根幹の技術で、他と比べて比較的簡単に学ぶことができる言語です。特に開発環境の準備も必要なく、初心者でもパソコンがあればすぐに始められます。またこの2つはデザイン的な領域なので、自分の書いたコードでページの見た目が変わるので、楽しみながら挫折することなくプログラミングを始める第一歩として適しています。
JavaScript
JavaScriptは先ほど紹介したHTML・CSSに対して、Webページに動きをつけたり、ボタンなどの動作を制御するようなことができます。CSSよりも複雑で、高度な装飾を施すことができるようになります。 JavaScriptは世界中のWebサイトのほとんどで使用されており、人気が高い言語の一つです。
JavaScriptの学習難易度は、HTML・CSSよりも格段に上がります。ただこちらも先ほどと同様で、環境構築は不要かつ見た目の部分のため、モチベーションを下げることなく学習に取り組みやすいです。
エンジニアになるたに学習するプログラミング言語:「王道パターン」と「モダンパターン」を解説
HTML・CSS・JavaScriptの基礎を固めた後の学習の方向性について、私の経験をもとに以下の2つのパターンを提案します。
- 王道ルート
RubyまたはPHPまたはPythonとSQLを学習 - モダンルート
React・Typescript、Next.jsを学習
これらについて、詳しく解説します。
おすすめ学習ルート1:王道ルート
「王道ルート」は、長年にわたり多くのエンジニアが歩んできた実績ある道筋です。私自身もこのルートで、エンジニアになりました。
このルートの魅力は、基礎から応用まで体系的に学べること、そして習得したスキルの寿命が長いことにあります。王道ルートは時代の変化に左右されにくい堅実なキャリアを築きたい方や、システム開発の本質を理解したい方におすすめです。
王道ルートの特徴
- 技術的安定性と長期的価値
王道ルートの最大の強みは、技術的な安定性にあります。このルートで学ぶ言語やフレームワークは、10年以上の実績があり、今後も長く現役であり続けるでしょう。流行り廃りの激しいIT業界において、これは非常に価値のある特徴です。 - 豊富な学習リソースと強固なコミュニティ
長い歴史を持つ言語には、膨大な学習リソースが存在します。初心者向けの入門書から上級者向けの専門書まで、書籍やオンラインチュートリアル、動画コンテンツが充実しています。 - 幅広い求人市場
王道ルートで学ぶ言語は、求人市場が安定しています。大企業からスタートアップまで、さまざまな企業がこれらの技術スタックを採用しているため、就職や転職の選択肢が広がります。
王道ルートで学習するプログラミング言語
王道ルートではデータベース操作のためのSQLと、バックエンド言語としてRuby・PHP・Pythonのいずれかを学びます。それぞれの特徴を説明します。
SQL
SQLはリレーショナルデータベースを操作するための言語です。 SQLを使用することでデータベースから情報を取得したり、データベースに情報を追加、更新、削除したりすることができます。SQLは広く利用されている標準的なデータベース言語であり、多くのデータベースシステムがSQLをサポートしています。
SQLの難易度は、初心者にとっては少し難しいです。 SQLは今までの言語とは異なり、データベースを操作するための言語であるため初心者の段階ではイメージしにくいです。 ただしSQLは基本的な構文は比較的シンプルであるため、練習を重ねることで徐々に理解できます。環境構築なしでブラウザ上でSQLの練習ができるサイトについて、以下リンクで紹介しているので参考にしてください。
PHPまたはRubyまたはPython
ご自身の興味がある内容によって、おすすめする学習言語がPHP・Ruby・Pythonで別れます。この3つで学習難易度としても特に差はないですが、特徴の面で以下のような少し違いがあります。
- PHP → 大規模なWebアプリ開発に興味がある人、WordPressに興味がある人
- Ruby → スタートアップのような小規模なWebアプリ開発に興味がある人
- Python → 機械学習やデータ分析に興味がある人
この3つは、どれも人気の高いプログラミング言語です。多少得意や不得意はありますがどの言語も同じようなことができて、言語自体も似ているのでひとつ習得してしまえば他を習得するのも難しくないです。あまり深く考えすぎず、気楽に選んでもらって大丈夫です。
PHP
PHPはWeb開発に広く利用されている言語で、初心者でも習得しやすいとされています。多くのデータベースをサポートしているため、Webアプリケーションの開発に適しています。
またPHPはWordPressをカスタマイズする際、使われるプログラミング言語でもあります。WordPressは世界一のシェアを誇るCMS(コンテンツ管理システム)で、全世界の43%がこのWordPressを使って作られています。そのためWordPress関係の需要も高く、WordPressに興味があればPHP一択となります。
Ruby
日本人によって開発された言語で、シンプルで読みやすいコードが特徴です。また、オブジェクト指向に基づいたプログラミングが可能で、初心者でも習得しやすいとされています。開発効率も高いため、小規模でスピーディーな開発ができるためスタートアップ企業で好まれて使われています。
先ほどのPHPとの違いですが、正直ほとんどないです。PHPとRubyを見比べて、なんとなくわかりやすいほうで選んでもらっていいと思います。ちなみに私はRubyを最初に勉強したのですが、理由としてRubyを見て、日本人が作ったからかなんとなくわかりやすかったからという理由で選びました。その後PHPが必要となって学習しましたが、Rubyとほぼ同じため、抵抗なく使えるようになりました。
Python
Pythonはシンプルで読みやすいコードが特徴で、初心者におすすめの言語とされています。また、多目的な言語であり、機械学習やデータ分析などにも利用されています。
Pythonは将来性が高い言語の一つであり、AIなどの分野でも注目を集めています。また汎用性が高く、Webアプリケーションやゲーム開発など、さまざまな分野で活用されています。上記のような理由から、プログラミング初心者が学ぶのに最適な言語といえます。
おすすめ学習ルート2:モダンルート
もう一つの選択肢として「モダンルート」があります。このルートは最新のフロントエンド技術に特化し、現代のWeb開発の最前線で活躍するための道筋です。トレンドの最先端を行きたい方や、洗練されたUIを構築したい方におすすめのパスです。
モダンルートの特徴
- Reactの圧倒的な人気と市場シェア
Reactはユーザーインターフェース構築に特化しています。近年多くのWebアプリケーションで採用されており、最も勢いのあるフレームワークと言えます。この圧倒的な人気は、求人市場にも直結しています。 - JavaScriptエコシステムで完結する開発環境
JavaScriptを中心に学習を進めるため、他の言語を習得する必要がありません。JavaScriptの知識を深めることで、高度なWebアプリケーションを開発できます。 - 情報が少なく、変化が速いのでキャッチアップが難しい
王道ルートと比較すると、日本語の学習リソースはまだ発展途上の部分があります。また技術の変化が速いため、常に最新情報をキャッチアップする必要があります。
モダンルートで学習するプログラミング言語
モダンルートでは、React・TypeScript・Next.jsについて学習します。各技術について説明します。
React
Reactは、ユーザーインターフェースを構築するためのJavaScriptライブラリです。特に、WebアプリケーションやWebサイトのUI部分の開発に強みを持ち、多くのGoogle、Facebook、Instagramなど著名なサービスで採用されています。Reactは「コンポーネント指向」のアプローチを採用しており、再利用可能な部品(コンポーネント)を作成することで、開発効率を高めることができます。
Reactは2013年にFacebook(現Meta)によって開発され、今日ではオープンソースとして広く利用されています。Reactの拡張としてReact Nativeというフレームワークも存在し、モバイルアプリの開発にも対応しています。
TypeScript
TypeScriptはJavaScriptの欠点を補う形で開発された言語であり、特に大規模開発やチーム開発において強力なツールです。静的型付けやオブジェクト指向機能のサポート、そしてJavaScriptとの高い互換性により、幅広い用途で利用されています。JavaScriptを習得している開発者にとっては、TypeScriptを学ぶことでさらなるスキルアップが期待できます。
大規模なシステム開発においてTypeScriptは特に有効です。型定義によって変数の型を明示的に定義できるため、型エラーを未然に防ぐことができ、開発の効率性や信頼性が向上します。またTypeScriptでは、クラスやモジュールの再利用が可能であり、継承やインターフェースを使用したオブジェクト指向プログラミングが実現されるため、複雑なアプリケーションの構造を整理する助けにもなります。
Next.js
Next.jsは、ReactをベースにしたオープンソースのフルスタックWebアプリケーションフレームワークです。主にサーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)を活用し、パフォーマンスとSEOに優れたアプリケーションの構築を可能にします。デフォルトでTypeScriptをサポートしており、型安全なコードを書くことができます。
Next.jsはReactの強力な機能を活かしつつ、Webアプリケーションの開発を効率化するための多くの機能を提供しています。サーバーサイドレンダリングや静的サイト生成の特徴を理解することで、開発者はより優れたユーザーエクスペリエンスを提供することができます。
プログラミング初心者向けにおすすめの学習方法を紹介
最後に各ルートでおすすめのプログラミング学習法について紹介します。
「王道ルート」のおすすめ学習方法
プログラミングは、以下の3STEPで学習するのがおすすめです。実際に私自身もこちらの3STEPを実践することで、未経験からエンジニアとなることができました。
- 【STEP1】Progateでプログラミング適性をみる
- 【STEP2】Udemyでより実践的な学習をする
- 【STEP3】プログラミングスクールに通い、エンジニアになる
【STEP1】Progateでプログラミング適性をみる
まずProgateでプログラミング適性を見ましょう。私自身プログラミング未経験者に対してプログラミング指導を行ってきた経験もあるのですが、中にはプログラミング的な思考が苦手なタイプの人も結構いらっしゃいます。
そのような方が最初からコストをかけて、学習に取り組むのはもったいないです。Progateという学習サイトを利用すれば、低コストでこのチェックが行えるのでまずこちらから取り組んでみてください。Progateには、上記おすすめ言語で紹介したPHP・Ruby・Pythonの学習コースも用意されています。ここで自分はどの言語が向いているのかについても、チェックしていただけたらと思います。
【STEP2】Udemyでより実践的な学習をする
次はUdemyで学びたい言語をより深く学習するのがおすすめです。Udemyは世界最大級のオンライン学習プラットフォームで、現役エンジニアが解説してくれているのでより実践的な内容を学べます。今回紹介したおすすめ言語についての学習講座も大量にあります。うまくキャンペーン期間を活用すれば、これらの講座が格安で学習できます。
【STEP3】プログラミングスクールに通い、エンジニアになる
プログラミングを学んでお金を稼ぎたい人は、プログラミングスクールに通うのが最短最速で再現性高くエンジニアとなることができます。プログラミングスクールは高いとお感じの方もおられると思いますが、国から最大で64万円の専門実践教育訓練給付金も受けることができます。以下でプログラミングスクールについて紹介しているのでご参照ください。
>> おすすめプログラミングスクールBEST3を選定して紹介!
ちなみに私は「DMM WEBCAMP」というプログラミングスクールで、プログラミング学習を行ってエンジニアとなりました。こちらに関しては実体験を交えながら、以下でご紹介をしております。
「モダンルート」のおすすめ学習方法
モダンルートで学習するReact、TypeScript、Next.jsなどの技術は、比較的新しく、学習リソースが限られています。そこでおすすめなのが、Udemyと生成AIを使って学習する方法です。
モダンフロントエンド技術は進化が早く、書籍が出版される頃には内容が古くなっていることもあります。その点Udemyの人気講座は、すぐに内容が更新されます。最新の技術トレンドをキャッチアップするには、このアップデートへの対応の速さが非常に学習に役立ちます。またUdemyでは頻繁なセールが行われており、1500〜2000円程度で学習講座を購入できるのでコスパも高いです。
Udemyの講座で分からなかったことを、AIに質問してサポートしてもらうことで、より効率的に理解を深めることができます。以前おすすめのAIについてや、VScodeの拡張機能として無料で使えるAIについて紹介しているので、こちらも合わせてご確認ください。
>> VScodeの拡張機能として無料で使える「Codeium」について解説!
まとめ
この記事ではプログラミング初心者の方に向けて、おすすめの学習順序を2つのルートでご紹介しました。
- 王道ルート
HTML/CSS/JavaScriptを習得後、Ruby、PHP、Pythonなどのバックエンド言語とSQLを学習するルートです。技術的に安定しており、学習リソースも豊富なため、初心者でも安心して学習を進められます。 - モダンルート
HTML/CSS/JavaScriptを習得後、React、TypeScript、Next.jsなどのフロントエンド技術を学習するルートです。最新の技術を習得できるため、モダンなWebアプリケーション開発に興味がある方におすすめです。
プログラミング学習は決して簡単な道のりではありませんが、着実に学習を継続することで、必ずスキルを習得できます。この記事があなたのプログラミング学習の第一歩を踏み出す、きっかけになれば幸いです。
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